「カッコーの巣の上で」という古い映画を観ました。
精神科病棟が舞台。
ちなみに「カッコー」とは、鳥の名前ですが精神病患者の蔑称。
特に下記の2つのシーンが印象的でした。
ある患者が、院内で絶対的な権力を持つ、看護婦長へ質問。
「何故、昼間に私の部屋に鍵をかけるのか?」
婦長はこう返答します。
「そうしないと、あなたはすぐに部屋で寝てしまうでしょう。なるべく部屋に一人でいないで、
人と触れ合うのが治療の為にも良いんです」
患者はこう切り返します
「一人になりたいという願望は病気なのですか?」
精神異常者を装って、刑務所での強制労働を逃れた主人公。
患者のほとんどが、いつでも退院できる状態にあるにも関わらず、自分の意志で病院に
いることを知ると、こう言い放ちます。
「そんなにお前らイカれてるのか?街を歩いてるバカどもと変わるもんか」
テーマは人間の自由と尊厳。
それって、介護・福祉の世界にも当てはまることなので、その業界に従事する人達は
一度観ておいて損はないです。
豊岡