便利な世の中の代償

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1940年以降に知能指数(IQ)の上昇が見られるとする研究もある。「フリン効果」と呼ばれる現象だ。だがテ・ナイゲンハウス博士は、フリン効果には教育、衛生状態、栄養摂取の向上といった環境要因の影響が反映されているため、欧米世界において遺伝子的に引き継がれてきた知能が実際には低下していることが隠されている可能性があると述べている。

知能が低下しているとして、それはなぜなのだろうか。テ・ナイゲンハウス博士は、知能の高い女性が産む子供の数が、知能の低い女性が産む子供の数よりも少ない傾向にあるという点を指摘している。IQと出産率の間の反比例的な関係は、20世紀に行われた複数の研究で繰り返し示されてきたものだ。

スタンフォード大学の病理学および発生生物学教授のジェラルド・クラブトリー博士は、ハフィントン・ポストへの電子メールで、「人間の知能の低下があるとすれば、それは遺伝子選択がそれまでよりも緩やかになった時代に始まったものだろう」と指摘した。「このことが起きたのは、我々の祖先が、より多くの支援があり、密度の高い社会(都会)に住み始め、安定した食糧の供給を受けられるようになった頃ではないかと思う。これらはいずれも5,000~1万2,000年ほど前に農業が考案されたことの結果と言えるかもしれない」

医学的に見ても人間の脳が低下傾向にあるそうです。

機械化が進み、生活する上で便利にはなりましたが、考えるということを途中で止めてしまっているような気がします。分らない漢字などがあれば昔は辞書などで調べていたかと思いますが、今ではネットなどが主だと思います。「考える」ということが少なくなってしまった今現在、近い将来しっぺ返しを味わう事になるんじゃないかと私は思います。

 

杉本

 


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