認知症の将来

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現在、日本で認可されている認知症の薬は4種類。1999年に一番初めに認可されたのがアリセプト(成分名:ドネペジル)というお薬です。認知症と診断された方の中にものアリセプトを飲まれている方が多いのではないでしょうか。

アリセプトの後にはしばらく認知症の適用薬はでませんでしたが、2011年から相次いで認可、適用が始まりました。それがレミニール(ガラミンタン)、イクセロンパッチ(リバスチグミン)、メマリー(メマンチン)というお薬です。

これはそれぞれに作用機序が少しずつ違います。さらに薬ですので、とうぜんそれぞれに副作用もあります。このうち、メマリーは中度から重度のアルツハイマー型認知症者に使用される薬です。このメマリーについて、厚生労働省が今年の2月、「重大な副作用」の項に「肝機能障害、黄疸」を追記、改定するよう製造販売元の『第一三共株式会社』に指示を出しました。

というのも、同剤との関連性が否定できない重篤な肝機能障害、黄疸関連の報告が3例報告されたから。そしてそのうちの1例は死亡にまで至っています。

そのため第一三共は「重大な副作用」の項に「肝機能障害、黄疸」を追記し、「AST(GOT)、ALT(GPT)、ALP、ビリルビン等の上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと」と改定しました。

高齢になればなるほど薬の副作用がどのように出るかはわかりません。またメマリーに限らず、他の薬でも副作用による害のほうが大きいというケースも高齢者の場合、珍しくありません。医師と相談の上で判断しなければなりませんが、「飲まない勇気」をご家族が持つことも必要かもしれませんね。

認知症の症状が軽減されるなら、薬に頼りたくなる気持ちは誰でも少しは感じると私は思います。

ですが上記にあるようなリスクも考えなければいけないと思います。その時はよくても近い将来しっぺ返しをくらうのかもしれませんね。日ごろから認知症予防として毎日の運動、他人との会話、頭を使うことなど簡単に出来る事からやっていくのが一番いいのかもしれませんね。

杉本

 


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